続き。
特に何事も起こることがなく、ビジネスホテルでの朝を迎える。
子供もいつもより早く起きたくらいで、変わった様子はない。
朝ごはんを食べて支度をしてホテルを後にする。
その帰り道、車の中で子供が
「黒い女、夜も来たよ」
と言った。
どう言うこと?と聞くと話してくれたのが以下の話。
夜寝ていると、布団がどんどん下に下がっていってしまい目が覚めた。
肩が出て、ついにお腹まで出てしまった。
隣に寝ている私が引っ張っているのかと思い横を見たが違った。
黒い女が布団を引っ張っていた。
思わず目をつむり壁の方を向く。
すると壁に黒い女の顔が張り付いている。
目や鼻はわからない。
黒いシルエットのようである。
思わず反対側に寝ている私の方に向き直ると、
隣に寝てる私の顔が、見知らぬ老人の顔になっていた。
そのホテルの部屋で過去に何かあったのか。
何故私の顔が老人に変わっていたのか。
理由はわからない。