大学時代に、バイト先の友人に聞いた話。
地元の友達数人と、写真を撮った。
まだスマホが普及している時代ではなく、インスタントカメラだったため後日現像に出したという。
すると一枚全く身に覚えのない写真が混ざっていた。
その写真には、見知らぬ人間の顔が横顔で画面いっぱいに写っている。
一緒に遊んだ友達の誰のものでもない、全く知らない顔だ。
写真の上の方、つまり見知らぬ横顔の顔半分に逆さまの墓場が透けて浮かび上がっている。
そんな気味の悪い写真だった。
その写真どうしたの?と聞くと、「お祓いもせず黙ってお寺に置いてきた」という。
特に祟りはなかった。