学生時代、学校行事で軽い登山に来ていた。
景色のいいところで「写真を撮ろう」と言うことになった。
何枚か写真を撮って後日現像する。
すると、その一枚の写真に異変が起きていた。
ある男子生徒の腕がきれいに消えていたのである。
当の本人は気持ちのいいものではない。
周りの友人たちには気にするなと言われたが、その写真をもらいお寺で供養してもらう事にした。
お寺で住職に写真を渡すと、
「違う、そっちじゃない。本当に危ないのはこっち。」
と別の男子生徒の足を指差す。
そこには、激怒したような形相の、真っ赤な男の顔が映り込んでいた。
足に顔が映っていたことは本人には伝えないまま、すぐに供養してもらった。