オチのない怪談ブログ

自分が体験した、あるいは誰かから聞いたオチのない怪談を蒐集するブログ

2021-01-01から1年間の記事一覧

スカイフィッシュを肉眼でみた話。

学生時代14階建てのマンションの、7階に住んでいた。 駅から近く、ベランダからは駅前の商店街や、車通りがよく見える。 その日、家で一人で留守番をしていると、下の車道で事故があった。 誰もいないリビングから、ベランダに出て下の様子を眺める。 ふと…

恋人つなぎ

昨夜の話。 自室で寝ていると金縛りにあった。 突然、恋人つなぎで誰かに手をつながれたかと思ったら、腕だけの力で女のシルエットがベッドの下からせり上がってきた。 誰かに恨まれた記憶はない。

「鬼がいる。」

新居に引っ越してきたばかり頃の話。 新居は二階建ての一軒家で、玄関を開けるとトイレとちょっとした空間があり、 リビングへは一枚ドアを隔てている。 まだ引っ越して間もなく、部屋には段ボールが積まれていた。 当時3歳だった子供を遊ばせながら、片づけ…

未確認飛行物体

中学の時の話。 部活でグラウンドに居た。 第二グラウンドと呼ばれていたところで、第一グラウンドの4分の1くらいの広さ。 三方向を四階建ての校舎、一方向を金網のフェンスで囲われていた。 その日は数名で校舎の壁に向かって、テニスの壁打ち練習をしてい…

柏手

よく晴れた冬の朝。 仕事に行こうと玄関を出て、鍵を回すとすぐそばで 「パンパン」 と柏手が聞こえる。 家族は出払っており家には誰もいない。 外に置いてある植木の後ろくらいから聞こえる。 「パンパン」 また柏手が鳴る。 目を凝らしても、当然誰もいな…

吊るされた日本人形の話

知人のAさんから聞いた話。 学生時代、近所に心霊スポットと呼ばれる場所があった。 人が住まなくなって何年か経った状態の空き家だった。 空き家はカーテンが全て外されており、中が見える。 そのがらんどうの二階の一室に なぜか日本人形が吊るされている…

口をふさがれた男の声

塾に行こうと、高架線の下を通りかかると白い車が窓を開け放して止めてあった。 するとその中から口をふさがれたような 「ウーーーーー!ウーーーーー!」 という男の声が聞こえてきた。 ただ事ではなさそうだと思い車内をのぞき込むと、そこには誰もいない…

せっかく秘密にしてたのに。

自室で、ドアに背を向けて寝ていると金縛りにあった。 金縛りはたまになるが、この日は急に空気が変わって 「やばい、何か来る。」 と思った。 その瞬間足を引っ張られてズルズルと姿勢を変えられる。 実際に引っ張られているというよりは「中身を引き抜かれ…

お盆、田舎道での出来事

日曜の昼下がり。 うだるような暑さの中自転車で田舎道を走っていると、何の日陰にもなっていないところで 急にコンビニのドアが開いたかのような冷気を通り抜けた。 お盆のたったそれだけの出来事。

はじめに

世の中に怪奇な話は山ほどある。 世に出て残る怪談の多くは、体験した場所が実は事故物件だったり、過去に因縁のある場所で起きていたりと、何らかのオチがある。 何より、ある程度ストーリーがあり発表されるに値する尺がある。 ただその一方で、何の因縁も…