オチのない怪談ブログ

自分が体験した、あるいは誰かから聞いたオチのない怪談を蒐集するブログ

黒い女②

続き。

 

特に何事も起こることがなく、ビジネスホテルでの朝を迎える。

子供もいつもより早く起きたくらいで、変わった様子はない。

朝ごはんを食べて支度をしてホテルを後にする。

 

その帰り道、車の中で子供が

 

 

 

「黒い女、夜も来たよ」

 

 

と言った。

どう言うこと?と聞くと話してくれたのが以下の話。

 

夜寝ていると、布団がどんどん下に下がっていってしまい目が覚めた。

肩が出て、ついにお腹まで出てしまった。

隣に寝ている私が引っ張っているのかと思い横を見たが違った。

 

 

黒い女が布団を引っ張っていた。

 

 

思わず目をつむり壁の方を向く。

 

すると壁に黒い女の顔が張り付いている。

目や鼻はわからない。

黒いシルエットのようである。

 

思わず反対側に寝ている私の方に向き直ると、

 

 

 

 

隣に寝てる私の顔が、見知らぬ老人の顔になっていた。

 

 

そのホテルの部屋で過去に何かあったのか。

 

何故私の顔が老人に変わっていたのか。

 

理由はわからない。