オチのない怪談ブログ

自分が体験した、あるいは誰かから聞いたオチのない怪談を蒐集するブログ

ニンギョウ

夕暮れの通学路を歩いている。

日は暮れかけており、住居から淡い光が漏れていた。

 

その住居の一つ、窓辺に日本人形が「道路の方を向いて」飾ってある。

これでは飾っている家からは背中しか見えない。

そんな飾り方をするだろうか。

 

さらに異様なのはその人形の大きさだ。

1m近くありそうな、巨大な人形が窓からそびえるように立っていた。

 

 

 

 

次の朝、その家の窓を見ると、人形は無くなっていた。

 

それから二度と、その人形(?)をみることはなかった。