オチのない怪談ブログ

自分が体験した、あるいは誰かから聞いたオチのない怪談を蒐集するブログ

霊を轢く

 車を運転していると、道端に明らかにやばい雰囲気を醸し出している、小さな鳥居があった。

その鳥居のそばに男がぼうっと立っている。

 

生きた人間ではなさそうだ。

 

目を合わせないように男のそばを通り過ぎようとした時、

 

 

ガッタンと、何もないの道路で何かを轢いた。

 

人間を轢いたことはないが、ちょうど成人男性に乗り上げたような感覚だった。

 

 

 

 

この男は車に轢かれて死んだのだと、唐突に理解した。