とあるカフェにて。
「昨日ね、幽霊を見たの。
頭は毛が生えてなくて、長いコートを着ていてね。
半透明で向こうの景色が見えていたんだよ。
気持ち悪かったのは、眼だね。
握りこぶしくらいの大きな眼が顔の半分くらい占めててさぁ。
それが近づいてくるからーーー」
「怖いから、もういいよ!!」
そこで話は終わった。
後ろの席で本を読むふりをしながら聞き耳を立てていた私は「続きを聞かせてください」とは、到底言えなかった。
とあるカフェにて。
「昨日ね、幽霊を見たの。
頭は毛が生えてなくて、長いコートを着ていてね。
半透明で向こうの景色が見えていたんだよ。
気持ち悪かったのは、眼だね。
握りこぶしくらいの大きな眼が顔の半分くらい占めててさぁ。
それが近づいてくるからーーー」
「怖いから、もういいよ!!」
そこで話は終わった。
後ろの席で本を読むふりをしながら聞き耳を立てていた私は「続きを聞かせてください」とは、到底言えなかった。